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2025年7月の「大災難」について

いよいよ現実化する中国による台湾侵攻

[2023.2.15]




1999年に東日本大震災を「予言」していた『私が見た未来』

「予知夢」は科学として捉えるべき


 心霊研究の世界では、人間は眠っている間、霊魂は4次元界に移行すると言われる。4次元界は、空間の移動のみならず時間の移動も可能な世界であり、時空を超えて過去や未来を見聞出来るとされる。

 従って、これから先に起こる未来の出来事などを、睡眠中に見る事はあり得る事である。これは所謂「予知夢」と呼ばれる。

 霊能力などの特殊能力とは無縁の一般の人々でも、予知夢を見た体験は少なからずあるはずである。

 予知夢は、霊魂が肉体を離脱して未来の出来事を見た内容である為、占いや予言の類とは異なり、確度は高いと言われる。

 1999年に出版された『私が見た未来』というコミック本がある。これはまさに「予知夢」に基づいて描かれた漫画であった。

 その本の表紙には、「大災害は2011年3月」という文字が記されている(=上記画像の右から3枚目のメモ参照)。

『私が見た未来』の作者は、女性漫画家の竜樹諒(たつきりょう)さんである。

 竜樹諒さんは、昔から「予知夢」を経験されており、それらの記録は「夢日記」として綴られてきた。

 竜樹諒さんが「夢日記」としてきちんと記録するようになったのは1985年からである。

 彼女がなぜ「夢日記」をつけていたかというと、深層心理の表れとして、夢判断の本と照らしながら、「なるほど、私はこういう精神状態なんだ」と分析するのが面白かったからだという。そうこうする内に、夢で見た場所や顔と、現実で出くわすデジャヴ(既視感)のようなものを経験した事などがあり、夢に興味が湧いたという。

 なお漫画家だけあって、「夢日記」の大半は絵で描かれている。

 やがて竜樹諒さんは、「夢日記」を元にして創作漫画を出版するようになった。

 1999年に出版された『私が見た未来』も、そうした本の中の一冊である。

 同書の出版から12年後の2011年3月11日に東日本大震災が発生した後、『私が見た未来』の表紙部分が、ネット上で話題を集めることになった。

『私が見た未来』は、2011年には既に絶版となっていた為、オークションなどで高値で取引されるようになり、1999年の発売当時には定価480円だった本が、2020年には40万円ものプレミア価格がつくようになった。

 そうした中、同書は『私が見た未来・完全版』というタイトルで、新しい夢日記を追加する形で、2021年10月に新たに増補・再販された。

『完全版』には、追加された新たな「予知夢」として、「本当の大災難は2025年7月にやってくる」と記されている。

 具体的には、台湾とフィリピンとの中間地点の海域において、東日本大震災を超える大地震(あるいは海底火山噴火)が発生し、未曾有の大津波が東アジア諸国の海岸線を襲う、とのことである。

 竜樹諒さんは、「震源地の東辺りに2匹の竜がいたのを夢で見た」と『完全版』の中で描いている。

「2025年7月に起こる事」として、竜樹諒さんは、「海の底がボンッ!」と爆発するようなビジョンが見えたという。

 それが「海底火山の噴火なのか、海底地震なのかは不明」ということであるが、その海域異常の影響で、日本の太平洋側に大津波が襲ってくるということである。

 そしてその津波の大きさは、「2011年3月11日の東日本大震災の時の3倍もある、とても大きな波が襲ってくる」という。

 その大津波の到達範囲は、日本国民の誰もが想像しているよりも遥かに広域にわたり、「南海トラフ地震の想像をも超えるような、とても大きな災害がやってくる!」「日本の太平洋側の3分の1から、4分の1が大津波に飲み込まれている」と竜樹諒さんは記している。

 因みに『完全版』では、「津波に襲われた街の歩道橋」が、竜樹諒さんが予知夢で見たとおりに描かれている。

 そしてその場所は、「神奈川県横浜市磯子区の磯子駅前」であるという。これについては、竜樹諒さんの予知夢の絵を見た親友が、「磯子駅前の歩道橋に似ている」と言ったことにより判明したそうである。

 以上が、『私が見た未来・完全版』に記された「2025年7月に起こる大災難」の概要である。

 確かに、台湾とフィリピンとの中間地点の海域は、南海トラフと条件が似通っている為、その海域で大地震が発生したとしても不思議ではない。

「予知夢」の分野は、一般人でも数多くの人々が経験しているという点において、「占い」や「予言」などとは根本的に異なり、科学的な研究対象となり得るジャンルである。

『私が見た未来』の作者である竜樹諒さんは、占い師でもなければ予言者でもない。御本人が語っているところでは、「ごく普通の女性」であるという。

 ただ普通の人と違って、長年にわたって「夢日記」をコツコツと記録していたおかげで、貴重なデータを蓄積出来たのである。これは学問の世界と同じ作業と言える。



「非武装兵士による占領」戦術


 もし『私が見た未来・完全版』に述べられていたように、「2025年7月の大災難」が、台湾とフィリピンの中間海域を震源に、「日本の太平洋側の3分の1から、4分の1が大津波に飲み込まれている」レベルの災害であるならば、沖縄や台湾やフィリピンなどの被害は遥かに甚大なものと予想される。さらに太平洋上のグアムやハワイなども被害を受けるだろう。

 なお、ここから先は、竜樹諒さんの予言ではない。あくまで現時点で考えられ得る未来予測の話である。

 台湾が大津波で壊滅的被害を被った場合、中国人民解放軍が「災害救助」の名目で大量に台湾に上陸して来る事は容易に推測出来る。

 中国軍は、「災害救助」に必要なヘリコプターや車両等を続々と台湾に上陸させる一方、武器は一切携帯せず、数万人単位の「非武装」の兵士達を、台湾各地に駐留させる。

 これが最も考えられる台湾侵攻・占領のシナリオである。

 このような「非武装兵士による占領」という戦術で来られたら、国際社会は手も足も出せないであろう。

 中国共産党軍による同様の手口は、1989年の天安門事件においても、2019年の香港制圧においても見られたものであった。遡れば、抗日戦争当時の「便衣隊」以来の伝統的戦術であると言える。

 1989年4月15日から始まった天安門広場における抗議運動が頂点に達した5月19日、北京市内に戒厳令が布かれ、同時に数万人もの「非武装」の人民解放軍兵士が北京市内の重要地点を制圧した。これは6月4日の「血の日曜日」に向けた布陣であった。本格的な武力弾圧実行よりも半月も前の5月中旬に、当局は人民解放軍の配備を完了していたのである。

 また2019年6月から香港で始まった大規模な反中デモは、同年11月16日に突如出現した「非武装の清掃部隊」の登場により、一掃されてしまった。「非武装の清掃部隊」の実体は中国人民解放軍であるが、清掃部隊は香港市内の至る所に駐留し、デモ隊が築いたバリケードなどを悉く撤去した。

 これまでの中国共産党軍の手口を考えるならば、「非武装兵士による占領」は、来たるべき「台湾併合」においても主要戦術の1つになっているはずである。これは謂わば中国共産党軍の「お家芸」である。

 しかも「2025年7月の大災難」の場合は、沖縄をはじめ日本列島の沿岸部の大半が被害に遭い、米軍基地もまともに使えなくなる可能性がある。日本の自衛隊も国内の災害救助で手一杯のはずだから、果たして台湾まで派遣できるかどうか分からない。一方、米軍もハワイやグアムあるいは在日米軍基地への救援で大変であろう。

 天安門事件の際に国際社会は無力であったが、香港制圧の際には、国際社会はさらに無力であった。

 そして、来たるべき台湾併合の際には、国際社会はより一層の無力ぶりを露呈する事になるかも知れない。



米国で話題を呼ぶ「2025年米中開戦」論


「2025年の大災難」を主張している人物は、米国にも存在する。

 ただしこれは、「予知夢」でもなければ「予言」でもない。

「米国は中国と2025年に戦争をする」と米空軍大将が語った言葉が内外で波紋を広げている。

 空軍航空機動軍司令部のマイク・ミニハン大将は、2023年1月末、自身のツイッターで「私の直感では、米国は2025年に中国と戦争をすることになるだろう。直感が間違っていることを願う」と述べた。

 このツイッターのコメントは、内外のメディアに大きく取り上げられた。

 米「ウォールストリート・ジャーナル」紙は社説において、「ミニハン大将の言葉はぶっきらぼうかも知れないが、彼の懸念は広く共有されているし、共有されるべきである」と述べている。

 さらに同社説は、「台湾を守るための戦争を阻止するため、米国は(中国の)侵略を撃破する手段と意志を持っている事を中国に示す必要がある」と論じている。

 ミニハン大将が「2025年」という具体的な年を予測しているのは、前年の2024年に台湾では総統選挙があり、米国では大統領選挙がある為、両国の政治的関心が2024年から内向きになり、中国からつけ込まれやすくなるとの予想からである。

 同大将は内部メモでも「習近平主席のチームは2025年の台湾攻撃に向けて準備をしている」と記している。

 因みに2021年3月には、フィリップ・デービッドソン前インド太平洋軍司令官が連邦議会の公聴会で、「中国は早ければ2027年にも台湾に侵攻するかもしれない」との懸念を表していた。

 ミニハン大将の予測は、それよりも2年ほど早いことになるが、2022年10月に、アントニー・ブリンケン米国務長官が、北京政府が台湾の奪取を「加速」させようとしているとの警告を発していた事を考えれば、2年の前倒しは妥当な予測と言える。

 ブリンケン米国務長官は、
「北京政府はもはや現状を受け入れられないようだ。台湾の統一を押し進めるプロセスを加速する決断をしているかに見える」
「彼らは統一を早めるために台湾に圧力をかけ、強制的に、様々な方法で台湾の人達の生活を困難にするだろう」
「圧力戦術がうまくいかない場合は、目的を達成するために武力を行使する可能性がある」などと述べている。

 また米国防総省(ペンタゴン)では、中国が米軍の軍事力に迫るほどの軍備増強を進めていることから、最近では中国のことを「ペイシング・スレット(深刻化する脅威)」と呼んでいるという。

 このように米国政府や米軍当局にとっては、中国による台湾侵攻は、間近に迫った現実問題として受け止められている。

 奇しくも、マイク・ミニハン大将が予測する「2025年米中開戦」と、竜樹諒さんの「2025年の大災難」とは、内容は全く異なるものでありながら、双方共に「中国による台湾侵攻」の蓋然性を孕んでいる点において通底している。

 いずれも無視出来ない内容である事は間違いない。













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